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​絵馬

福津郷土史会が、本殿に奉納されている絵馬について、調査研究されています。

『福津の絵馬』(2019)より

神功皇后伝絵図

北九州一体には広く神功皇后伝説が伝わっている。絵馬の基本形として、左に新羅の軍船、それを攻める皇后軍が右に配置され、軍船の舳先では、安曇 磯良が潮の干満をあやつり皇后軍を助ける。筑前四大画家の一人斎藤 秋圃の作品の中でも特に優れ、極めて貴重な絵馬である。

【基本情報】

作成年 天保7(1836)年

サイズ 180センチメートル×204センチメートル

作者 斎藤 秋圃

木村長門守奮戦図

波折神社の拝殿正面左側に掲げてある。津屋崎新町出身の絵師津崎 雲山は明治34年生まれ。白水 耕雲の弟子で、動物画が得意で太平洋戦争後は全国10数団のサーカス専属絵師だった。雲山は、この絵を3万円で請け負ったが、値切られた為売るのをやめた。死後奉納したという、値段のはっきりした珍しい経緯が語られている。絵は、大阪城夏の陣で豊臣方で奮戦し、22歳で死んだ木村 長門守を描いている。

​【基本情報】

作成年 昭和37(1962)年

作者 津崎 雲山

三十六歌仙図

三十六歌仙絵馬は32枚現存しているが、全て額からはずされており残念である。時代は、奉納者の一人が明治23年に亡くなっているので、それより以前の奉納と推測できる。また、明治時代に新町の旅館島屋で伊勢講をしていたというから、関連があるかもしれない。

【基本情報】

​なし

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